まったく泳げない僕が水泳の練習を始めましたよ。

髪が伸びたので美容室に行った。担当の方がお休みだったのだがとにかく切りたかったので誰でもいいから早く切ってくれと予約した。
浅黒い筋肉質の男に荒々しく髪を切られる。
スタイリングはなんだかホストのようだったが、カット自体は満足。ずいぶん短くなった。


そして自ら浅黒い筋肉質の男になるべく市民プールへ向かった。嘘だ。ちゃんと経緯を書こう。僕はまったく泳げない。プールが嫌でたまらず、学生時代のプール授業は寒さを必死で先生に訴えて上がらせてもらっていた。小川直也も真っ青の、とんだチキン野郎である。
しかし泳げないことに対するコンプレックスと、泳げるようになるとさぞかし楽しいのだろうなと言う憧れは強く、今年ついに泳ぐ練習をしようと決心するにいたった。


いたったのだが、海にも出掛けないので水着がない。ということで水着はOSHMAN'Sで購入した。どんなのを買えばいいのかまったくわからなかったので店員さんに「プールで泳ぎたいんですけどどんなのがいいですか」と聞いたところ、ピッタリしたのを勧められた。レジャー用はどうしても水に引っかかるのだそうだ。最安で6000円。これ以上削るとブーメランパンツになるので、高いが仕方ない。このとき始めて知ったのだが、こういう泳ぐ用の水着は別途でインナーが必要になる。1000円。合わせてゴーグルと水泳帽を購入。合わせてだいたい一万円也。こんなに初期投資がかかるとは思わなかった。


本も買った。『ゆっくり長く泳ぎたい! 超基本編―ゼロからの快適スイミング (GAKKEN SPORTS BOOKS)
タイトル通り、ゆっくり、長く、楽に泳ぐための泳法を解説した本である。
これは最近読んでいる極東ブログで紹介されていた。
ゆっくり長く泳ぎたい、でも、それってクロールなのか?: 極東ブログ
実はこの記事を読んだことが、今回水泳を始めようというきっかけになっている。豆腐といい影響されやすくてはずかしい。


さて、話は戻ってプールである。行ったのは上井草スポーツセンターの温水プール。家からバスで10分ほどのところにある。
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/map/detail.asp?home=H05470


平日は23時までやっていて、大人は一時間250円。スポーツクラブを思うと超お得。子どもプールと普通のプールがあり、普通のプールは25mで6コース。3コース分が自由ゾーン、2コース分が周遊ゾーンで邪魔されずに泳ぐためのコース、1コースがウォーキングコースと分かれている。
今日は土曜昼間2-4時ぐらいで行ったら子どもがいっぱいいた。


プールはやはり苦手で、塩素のにおいを嗅ぐといやな気持ちになる。水に潜るのも怖い。頭では大丈夫と理解していても体が拒否反応を示す。こんなにイヤだったのかと自分で再認識するとともに、なれるしかないよねと思い直した。鼻や耳にやたらと水が入るのもなれれば何とかなるよねと、まずは浮かぶ練習から始めた。


1時間半やったができなかった。どうしても足が沈んでしまう。
体も冷えてきたので全体的に泳ぐ練習を始めた。蹴伸びをして、ストリームラインをつくって、浮いてきたら手で掻いて前へ進む。足は沈まないようにする分だけ蹴り、バタ足はやらない。
こうしてやると、少しずつ前へ進んだ。蹴伸びで5m、掻いて5m。息継ぎもできないので一度立って、そこからまた5m。5回くらい立って端から端までたどり着く。学生の頃ビート板を持ってバタ足しても一向に進まなかったことを思うと、素晴らしい進歩である。


そうやって50m分泳いだら息が上がった。ちょうど時間だったので上がった。上がったあとも体が大変だるい。5時間くらい経った今もだるい。結構しんどいですね水泳。


この調子でがんばれば夏までに浅黒い筋肉質の体を手に入れることも夢ではないかもしれないが、さしあたって水に慣れるところと息継ぎなしでもうちょっと進めるようになることを目標にする。息継ぎは来年できればいい。


当面の課題は、泳いでいると周りがわからないので人にぶつかること。今日は子どもの群れに突っ込み「うわー!」「なんだこいつー!」と言われてしまった。
子どもが少ない時間帯を狙って行くことで解決を図りたい。


ゆっくり長く泳ぎたい! 超基本編―ゼロからの快適スイミング (GAKKEN SPORTS BOOKS)

ゆっくり長く泳ぎたい! 超基本編―ゼロからの快適スイミング (GAKKEN SPORTS BOOKS)