吉祥寺の「とんかつ扇」はボリュームたっぷりでご主人が気さく。★4つ。

吉祥寺の「とんかつ扇」に行った。
店内は普通の家を改装したような感じで、リビングにL字カウンターで仕切ってL字の中に調理場がある。客席より調理場のほうが広い。BGMはクラシック。すごい音量小さいのでなんだか会話がしづらい。
僕は扇カツ定食、奥さんはレディース定食を頼む。それぞれ1365円、1260円。値段に見合ったボリュームがでてくる。
扇カツはメンチカツ。ご主人が目の前で、すばやくやわらかい手つきできれいな俵型を作る。揚げる音も切り分ける音もよく聞こえて胃が刺激される。
山のキャベツの上に盛る。キャベツにはドレッシングかけるかどうか聞かれる。僕はかけて、途中からソースを追加した。
ソースは2種類。辛口と甘口。あんまり違いがわからなかった。
肝心のメンチカツ、衣がとても薄くてサクサク。肉もジューシーでうまい。肉の周りにはハムか何かが巻いてある。重いかと思いきやそれほど胃にたまらず、軽い歯ごたえも相まってサクサク食べ進んでしまう。
あんまり勢いに任せて食べると、こちらも山盛りのご飯が余るので、ペース配分には気をつけること。
トン汁もつく。これもうまい。おしんこはしょっぱい。


かなりのボリューム。
「ご飯足りた?」
食べ終わるとご主人に聞かれる。「おなかいっぱいになりました。」
ご主人はお客さんと話すのが好きなようで、いろいろ気にしてくれる。
料理が出たときも、カメラを出すと、
「そんなの写真に撮ってどうするの」
「美味しいと思うので残しておきたくて」
ご主人頭をさして、
「そんなのここに残しておけばいいんだよ」
怒られたと思ったのでカメラをしまった。
そういうわけで、この記事には写真が無いのです。


食後にまたご主人が話しかけてきた。先に食べ終わった僕が退屈しているんじゃないかと思ったんだと思う。ちょっと粗野な人当たりだけどやさしい。
「あんた達取材の人?」
「いえ、ただおなかが空いたので来た人です」
「ふーん。ああいう写真はブログにするの?」
ここでご主人の奥さんも参戦「違うよ、人に見せ合ったりするんだよ」
「どっちもやりますよ。あと自分で見返して美味しかったなあって思い出したりとか」
「へえー!」
ここのご主人はリアクションがいい。その後も今のデジカメがどうこうとか志野焼きがどうこうとかいう話をしていたが、こちらの話をいちいち感心したように聞いてくれる。若造の話だからと軽く見られないというのは嬉しい。


お店の情報はこちら。
http://tokyo.gourmet.livedoor.com/restaurant/info/549.html
こちらにもご主人についていろいろ書いてある。
良くも悪くも人気者。