『箱』の効果
昨日読み終わって今日感想を書いた『自分の小さな「箱」から脱出する方法』だけれども、それに夜変化というのが今日もあったのでご報告。
はずかしい話だが、僕は調子に乗りやすい。妻の話の言葉尻を捉えて脈略のない話をすることが好きで、話を遮られた妻にたびたび不快な思いをさせていた。
今日、そのことについて話をしている妻の言葉尻を捉え、また脈略のないジャッキー・チェンの話をしてしまった。
妻はやはり不快になり、失敗したと気づいた僕は謝ったが時すでに遅く怒られた。ただこれはクセみたいなもので何も考えてないのだからしようがないじゃないかと反感を持った。
いつもならここで険悪な雰囲気になるのだが、今日はここで立ち止まって、今の流れで自己欺瞞がなかったか考えてみた。
- 妻の話を聞く。
- 妻の話の言葉尻を捉え、ジャッキー・チェンの話をする。
- この時点では何も考えていない、条件反射のようなもの。
- 自分の思いつきを面白いと思い、調子に乗っている。
- 妻が不機嫌になったことに気づき、申し訳なく思う、謝る。
- 自分の感情は裏切っていない。
- 妻に怒られる。
- 妻に反感を持つ。
- クセなんだからしようがない。直すのなんて難しい。
- それをわかろうとしないで怒るなんてなんて無理解なんだ。
この、最後の5番目。ここで自己欺瞞に陥っている。自分のもともとの気持ちは、いけないことをした、謝らなきゃならないことをした、というところだったのに、ここでは自分を正当化して、責任を妻になすりつけている。
ここで、妻に対するネガティブな感情はすべて自己欺瞞によるもの、自分が原因で無理矢理生んだ感情だということがわかり、それがわかるとネガティブな感情は消える。
そうなると、反感に任せてケンカ腰で話して険悪な雰囲気になるいつものパターンとは違い、妻に対して謝罪の気持ちを持ちながら自分の気持ちを説明できた。妻も不機嫌さがいつもよりすぐに直ったようで、ケンカまでいくことなく和解ができた。
改めていい本だと思った。
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ここまで書いて、なんだか宗教にハマったようだと思った。くどいようだが、本を一冊読んだだけだ。でも色んな宗教はほとんど聖典をもとにしているし、日本の仏教は密教以外筆受でOKなので、僕もあながち箱教で間違いないのかもしれない。
御筥様さまか!