『自分の小さな「箱」から脱出する方法』は気づかされることが多すぎて大変だ。
自己啓発本。人間関係における自己欺瞞、自分をだましていること、もっと言うと自分の感情に背いていることは、自分では気づくことが難しい。本書はそれへの気づきと、そこからの脱出方法を教えてくれる。
この本はこちらの紹介記事を読んで購入した。
箱: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
絶賛の書評に違わぬ内容。こちらの記事のころには絶版だったが、現在は復刊されている。
例として挙げられるのは、部下との関係、妻との関係、息子との関係が多いが、それを読みながら他の関係における自己欺瞞にも気づいた。
以下に、自分の気づいた自己欺瞞を挙げる。これらの問題、相手には伝わるが自分ではなかなか気づけない。みなさんほんとうにすみませんでした。
まずは仕事の同僚、上司に対して。
- 仕事中に「なんでこれができてないんだ?」と言われる。
- 自分の感情:やるべきだったと思う、それができるようになりたい。
- 行動:知らなかったからしようがないじゃないかと反発。→自分の感情に背く。
- その後の感情:知らなくて当然と自分を正当化、それを望む上司、同僚などを理不尽で理解がないと思う。
- 自分のわからない話を振られる。
- 自分の感情:それがわかっているべきだった。わかるようになりたい。
- 行動:ものを知らない自分を知られたくないと、話を早めに切り上げようとする。→自分の感情に背く。
- その後の感情:その話は自分の知らなくていい話で、自分に話されると厄介に感じる。
つづいて妻に対して。
- 妻が家事、自分が遊んでいる場合。
- 自分の感情:家事を手伝いたい。
- 行動:手伝わない。→自分の感情に背く。
- その後の感情:僕は仕事もしているんだからしようがないと自己正当化。妻に家事を手伝わないことを指摘されて逆に怒り返す。
- 妻のおなかが減って、判断力が低くなった場合。
- 自分の感情:なんとかしてあげたいけど、できない。
- 行動:案を出すだけで、なんとかしない。→自分の感情に背く。
- その後の感情:案を出しているので自分はやるべきことをやっている、正当化されている。それでもどうにもできない妻にイライラする。
このあたり気づきがあって以降、自分が自己欺瞞に陥ってないか、今の行動は感情に背いてないか、自分を正当化していないか、というチェックが働くようになった。読み終わったばかりなので、たぶん今後もそのようか気づきは多々あるだろう。あー、はずかしい。
会話形式なので読みやすく、2日間の移動時間で読めたが、自分への影響は大きい。
続編も読まなければと思う。
箱2: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: アービンジャー・インスティチュート,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/09/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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