電王がおわった。

電王が終わったことを書こうと思う。もう終わってからだいぶ経つ。きれいに終わったので、スッとキバに移ったが、たとえばこんな映像を見ると、ああ、終わってしまったんだという思いを強くする。


いいじゃん、いいじゃん、すげえじゃんってなによと思って見始めた電王、平成ライダーシリーズは見たことがなかったので、謎めいたストーリーが新鮮だった。その新鮮さが無くなりはじめると興味はゲキレンジャーの方に移り、最終的にはそれほど思い入れもないと思い込んでいた。
でも違った。たとえば上のムービーを見たりすると、確かな喪失感が、ある。


思えば電王は、イマジンと良太郎はどうなってしまうのというところに主眼が置かれていた。
未来の特異点はどうやって生まれてくるのとか、勇斗のことはみんな忘れてしまったの?この先どうなるの、とかライダーのイマジンはどこに行くの?とか、世界としてきれいな答えを用意するのは二の次だった。
その二の次の部分が気になっていた僕としては、そこがおざなりにされていることにがっかりし、興味を失っていたのだが、一方でふんだんに描かれる良太郎とイマジンを見ながら、知らず知らずのうちに彼らに惹き付けられていたのだろう。
最終回でイマジンがあっさり消えた時の動揺と言ったらなかった。当時は思い入れのある自覚がなかったので不思議だったのだが、今なら腑に落ちる。


こんなふうになるとは自分でもびっくりだったので書いた。文章はまとまってはいないが、気持ちはまとまったので終わり。