文化庁メディア芸術祭はタダで楽しめるものが豪華すぎる。

文化庁メディア芸術祭に行ってきた。毎年やっているイベントのようで、アニメ、マンガ、ゲーム、メディアアートなどの作品を募集して賞をやる。今回は、アニメでは「河童のクゥと夏休み」、グレンラガン、ペネロペなど、ゲームではWii Sportsゼルダメタルギアなど、マンガではモリのアサガオ鈴木先生松本大洋竹光侍などが受賞している。
入場無料。さすが官庁、金がある。


この展示の見所は2つあって、まずひとつがメディアアートを実際に体験できること。Se Mi Sei Vicino(If you are close to me)という作品は、パフォーマーの人が実際にその場に立って、その人に近づくとスクリーンに映されたクギみたいのが反応してくっついてくる。自分が磁石、パフォーマーの人が繋がったクギの束みたいなイメージなんだと思う。気になったら下の作品解説で映像見てみたらいいと思う。
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2007/art/000818/
メディアアートの作品はそれを触ってこそナンボと言うものが多いんだけれども、特殊な機械を使うものが多くて触れる機会がなかなかない。ICC東京都写真美術館くらいしかやってるところはないんじゃなかろうか。そういう意味でこういうのをタダで見れるというのはいい機会だ。


もうひとつは豪華なシンポジウム、イベント。あす11日16:00からのエンターテイメント部門受賞者シンポジウムは、司会がスペースチャンネル5、Rez水口哲也さん、出演する受賞者はWii Sportsの太田敬三さん、モンスターハンター辻本良三さん、メタルギア小島秀夫さん。水口さんが司会なら面白い話になりそうな気がする。
受賞者シンポジウム以外にもイベントがあって、今日は芸術、技術、学術研究な、様々な分野ひっくるめての、世界最高峰のCGの祭典、SIGGRAPH 2007のエレクトリック・シアターを上映した。上映に先立っては、コンクールの主催者であるポール・デベヴェックさんが直々にシーグラフを紹介してくださった。せっかく呼んどいて面白い話をさせようともしないで文化庁はなにがしたいの。
シンポジウムやイベントの情報は以下をご参照。
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2007/outline/symposium/index.php
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2007/outline/movie/index.php
他にも受賞作品を上映するシアターもあり、映画だったら丸一本上映するし、アニメも何話かやっているようだった。タダでこれだけ楽しめるのは嬉しいけど、入場料取って、その分の税金を他に回してほしい。